ドイツCUBEが圧倒的低価格な理由。CUBEの国際的な生産&流通体制を調べてみました。(2020 Cube Attain GTC SL) スポーツサイクルまったり選び

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ドイツCUBEが圧倒的低価格な理由。CUBEの国際的な生産&流通体制を調べてみました。(2020 Cube Attain GTC SL)


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2020 Cube Attain GTC SL ¥219999

2020年ドイツキューブディスクモデル「Cube Attain GTC SL」が登場!
ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル 圧倒的なコスパを誇るCUBEが、やってくれましたよ……
お! Cubeがアルテグラスペックディスクロードの価格チャレンジですね……
Shimano Ultegra&105ディスクで¥219999!!???


( ;゚ω゚)……このフルカーボンディスクロードはペースの速いレース用に特別に設計されているのが特徴。
高性能のエンデュランスレーシングロード「Cube Agree」シリーズですが。
普通これだけの仕様だと、軽く30万オーバーしますよね? 35万位か?

Cube Agreeシリーズは長距離向けのエンデューランスモデルでありながら、レースで使用する事を目的として考えられたエアロロードモデルではありますが。
アルミモデルよりも、よりレース寄りのディスクロードになっています。

ドライブトレインもレースでの使用を見据えて、Shimano Ultegra、カセットにShimano CS-R7000, 11-32T。
ディスクブレーキは105油圧という組み合わせ。
Shimano Ultegraを用い正確でスムーズなシフトを提供。
油圧キャリパーのブレーキ性能を用意し、すべてのライダーに十分な制動力が備わっています。
なおかつ、コストを徹底的に抑えて低価格で手に入る点がポイント。
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重量は8.6 kgとディスクロードにしては軽量。
余分な重量を抑え、急な登りを可能にする超剛性カーボンフレームを特徴とします。
(CubeがAttainにおいて重視している点は、耐久性と快適)

Attain GTC SLは「見た目」。つまり、ビジュアル性と機能双方を重視。
高性能のディスクレースバイクであり、と、最新のディスクブレーキにおける制動性を兼ね備えております。
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究極の高速耐久マシン
高速性を発揮する、快適長距離ロングライドモデルとしてCUBEは位置付けています。

カーボンフォークブレードと意図的に細長く設計したシートステイにより、荒い路面からの激しい振動を除去。
テーパーヘッドチューブおよびクロスオーバライゼーションダウンチューブを組み合わせることで、前方への推進性を強化。
強力なブレーキにより、天候に関係なく迅速かつ安全に停止することができます。

さて、さて……
しかしアルテグラ&105スペックの油圧ディスクカーボンモデルを、どうして¥219999で世界中に供給可能なのか?
(´・ω・`)あまりにも不思議でしたので、CUBEの国際的な生産&流通体制を調べてみました。



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Cube Bikes 新ドイツ工場(Waldershof) 2016~2017年頃から本格稼働。

約40,000平方メートルもの広大な新工場を誇ります。しかも工場には在庫を保管するための巨大な倉庫があります。
1990年代に初期のマウンテンバイクブームの間に設立されたCube Bikesは、24年の間に急速に成長し、ドイツ全土で最大の自転車会社になりました。
実際、Cubeは生産数において、世界最大クラスのバイクブランドの1つです。
(´・ω・`)この新ドイツ工場を「組み立て」に絞って可動させているのがポイントなんです。
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下の階は、部品の取り付けとホイールの組み立てを行います。最上階では、ギアとブレーキのセットアップと調整を行います。
台湾や中国で自転車を組み立てているバイクブランドと比較して、キューブはドイツで自転車の大半を組み立てています。
ドイツWaldershofの工場では、Cubeは完全に構築されたバイクを組み立てるために必要なコンポーネントをアジアから受け取ります。これには、フレーム、ドライブトレイン、タイヤ、グリップ、サドル、フォーク、アクセサリー、および完全なバイクを作成するために必要なその他すべての部品が含まれます。
(´・ω・`)つまり、フレームやパーツはコストの安いアジアから調達している訳です。

これらのコンポーネントのほとんどはアジアから来ており、組立ラインの隣の巨大な倉庫に到着します。
そこから、キューブ工場バイク完成車に組み立てて、世界中に梱包して出荷します。
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各フレームは、コンベアベルト上のキャリアに引っ掛けられ下の階から上の階に移動。
最後に梱包エリアに運ばれます。

(´・ω・`)なんで安い中国からドイツに生産拠点が移ったのか疑問でしたが。
どうもEUでの関税が問題になっているそうです。
ヨーロッパでは完成車を輸入するための税金が非常に高く、更には送料も高額。
つまり自転車用の箱に梱包された完成車を受け取るよりも、小さなパーツを個別に受け取る方が送料も安く済むのですね。


そしてCUBEがドイツの生産にこだわる理由は、ドイツ国内における地元の人々を雇っているという事実です。
CUBE工場では、組立ラインと倉庫全体で250人を雇用しています。
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新しいキューブ工場には上階、下階に工程が分かれています。
すべてのフレームがコンベアベルトに引っ掛けられ、上階に移動する前に最下層で組み立てが開始されます。

下階……クランクセットやディレイラーなどの部品の取り付け
上階……各バイクが個々の整備士によって調整およびセットアップ。ブレーキとギアは同じ人が調整します。

効率性と説明責任という名目で、各フレームには独自のバーコードが付けられています。
つまり、全てのCUBEバイクにおけるを組み立てラインとそれを構築したメカニックまでさかのぼることができます。

CUBE工場がフルスピードで100%稼働すると、組立ラインは1日あたり3500台のバイクを製造する事が可能。
つまりCubeは生産能力的に、年間50万台以上のバイクを出荷する事が出来る訳ですね。
(´・ω・`)そこまで膨大な台数を生産できるのか……しかも巨大な倉庫を併設している点から考えても世界規模での流通を考えているのでしょう。

つまりこういう構図でしょう。
設計……ドイツWaldershof工場内の「CUBEイノベーションセンター」で設計。開発及びテストも同様。
フレームなどの生産……中国などのアジアでフレームを生産。パーツもアジア。
組み立て……ドイツWaldershof工場。品質検査もドイツ国内



設計をドイツ➝パーツやフレームをアジアで製造➝パーツを個別に輸入して組み立てるのがドイツ工場➝世界配送用の倉庫がドイツ。
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また、キューブは、2017年の全バイク範囲を表示するための一時的なショールームも設置していますロードバイク、キッズバイク、マウンテンバイク、eバイクのラインナップが展示されています。

(´・ω・`)なるほど……圧倒的な低価格で打って出られる訳がようやく分かりましたよ。
アジアや中国などで完成車として製造してしまうと、EU輸入時に関税がかかってしまう。
だから中国でパーツを個別に生産させ、ドイツ国内で組む事により輸入時における関税を抑える事が出来る。
しかもドイツ生産という形になる上に、倉庫も自前で用意しておけば流通も円滑に行える。
そういう手法で、これだけのコストを抑える事が可能な訳か。

このやり方、上手く日本でも使えないかな? 日本の国内産業が復活するヒントになるかも……

パーツ生産のコストを抑え、関税を抑える事により画期的な低価格に打って出る事が出来る訳ですね。
しかも、品管(品質管理)もドイツ国内で行える訳で、品質も維持できる。
数も用意出来る。
……ここまでやれば、確かにコストを下げる事も可能な訳だ。
CUBEが自前で2016年から組み立て用の、ドイツ工場を稼働させている点は間違いないです。
「関税」という分野を、上手くコントロールするという手法はなんか他の商売でも参考になりそうですね。

Cube Attain GTC SL Road Bike (2020)

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2019年10月13日 トラックバック(-) コメント(-)